ふぐ重し乾燥

油与商店店長です。

 

先月初旬から始めた、ふぐの仕込作業がようやく佳境を迎えてきました。

 

以前、ここでも記したとおり、5・6月に仕入れ内蔵を除去したふぐは一旦凍結し秋口のこの時期に身卸し・塩漬け・天日干しといった作業を行います。

 

今回は天日干し後のふぐの乾燥を更に強くするための話です。

 


天日にさらし、干し終えたふぐはある程度の大きさの選別をされ、木箱の中に入れます。

 

その際、1列毎に縦並び・横並びといったように向きを決め、交互に並べていきます。

 

木箱の中が盛り上がるまで乾燥ふぐを入れていき、いっぱいになるとその上に更に木箱を積み同じく詰めこんでいきます。

 

この木箱は何段にも重ねますが、そうすることにより重みで水分が抜けていきます。

 

本漬けまでの期間、このように保管することで味の浸透を強めることにより、いっそう美味しく仕上がるのです。