体感!金沢の旅「金沢伝統の発酵食を訪ねる」開催

油与商店店長です。

1月26日(土)、金沢市観光協会主催のツアーで当店も組み込まれている企画がありました。題して、「体感!金沢の旅 金沢伝統の発酵食を訪ねる」という観光ツアーです。

当店のある場所は金沢市でも海寄りの地域で、ここは北前船交易の拠点であったこともあり、当店だけでなく醤油・味噌といった発酵食の製造が盛んであります。

近年の発酵食のブームもあり、また金沢は特有の発酵文化を持つ地方ということで本ツアーが企画され、各店舗や工場でお客様をお迎いするというイベントに、当店も微力ながら協力いたしました。

当日は、私が実際の作業工程(さばの塩漬け風景、いわし塩漬け後の魚汁…いしるの原液です、本漬け込み間もない木桶の様子…ふぐの卵巣のぬか漬け)をお見せしながら、商品や製造の過程の説明をしていくといった流れで進行しました。
その原材料や製造方法のこだわりや、そもそも何故このような魚のぬか漬けという製品が生み出されていったかという歴史的・文化的背景も交えお伝えいたしました。

また、当店の創業からの話や、私個人の事、そして今後の展望など、少々枠から外れたかもしれませんが、そのようなお話もさせていただきました。

なかでも、1桶約25㎏ほどある木桶を4段に積み、そして梅雨時期に発酵させた後、晩夏のころに木桶を洗い(発酵が進む際、余計な老廃物などが排出され、木桶の表面が汚れるため)、さらに圧を均等にするため木桶を積み直す工程の説明の際、皆さま驚かれていました。

その桶の数が約3,000樽あることもお伝えすると、さらに驚愕されていました。

途中、ふぐの卵巣のぬか漬け(ふぐの子)の天然出汁によるお茶漬けの試食のコーナーもありました。今回のふぐの子は、薄くスライスし軽く火で炙ったものをお出ししました。またこの天然出汁は自然由来の素朴な優しい味で、塩分や風味の強いそしてこちらも自然由来の当店製品との相性は抜群に良いです。

最後は当店の直営店舗にてお買い物の時間で終了というコースでございました。